第33話

車が次に止まったのは、既に閉店となった、そば屋の前。




NATSUは私を連れて、閉まった店の入り口を、ドンドン!と叩いた。





「はぁい?」




出てきたのは、気のよさそうなおばちゃんだった。



「あら?ライヴは終わったの? そのお嬢さんは?」




ニコニコした、ふくよかなおばさんは

、わたしを見つけると



「NATSUにお似合いな綺麗な子ね」



と笑った。





「勘違いしないでよ! 拾ったの、さっき。

……久しぶりついでに悪いんだけど、

、こいつ 住み込みで働かせてやって」





……え__?





聞いてないよー!?

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