第2話 報復①

「――めでたし、めでたし」


「これ最期、自殺した、って見方でいいんだよね? 小学生むけにしては灰汁がつよくないかい。命の尊さをうったえているわけでもなさそうだし……」


「そうだな、命の儚さってやつだな……今はこのくらいのほうが好まれるのさ。へんに正義感や倫理観のつよいはなしよりかは。それに最期は飛べたのかもしれないだろ」


「まあ、子供はそう考えるかもしれないね。まず、虫は橋から落ちたところで死なないしな」


「俺も子供のときにはそう思ってたんだ」


 男のとなりに座る同僚はそうつぶやいた。小学四年生だか五年生だか、男はよく覚えていなかったが(ほどよく酒がまわっていたせいもあるだろう)、小学校高学年の国語の教科書を、同僚がさしだしてきたのである。男は中学校教師であったからして、おなじく中学校教師の同僚がどうしてそんなものを持っているのか疑問に思ったが、ほどなく同僚の娘が小学生であったことを思い出し、合点がいった。


 赤提灯をぶらさげた古びた居酒屋で日本酒をあおりながら、仕事の疲れを癒していた。同僚は肘をつき、その手の先にとってつけるような形で徳利を持っていた。不安定に徳利は揺れ、水面も揺れて、さかなのうろこのように光を反射させていた。


「責任の重さには高給が付き物だな、校長を見てみろよ、たんまりせしめてるぜ。だけど現場で生徒のいのちを背負う俺ら教師は、なんでこうも安月給なんかね」


「まあ、倫理観というところだろう」


「倫理! はっ、そうきたか! そりゃあ、倫理は金にかえられねえなあ!」


 同僚はだいぶ酔いがまわっているらしい。彼は体育教師でほねっぷしは頑丈そうだが、酒を相手にするとてんで気骨がない。二日酔いにならなかったのなら、明日の護身術と不審者撃退の講習も、体育教師の彼なら楽勝だろう。


「いいか、光り物を出されたら、片手で手首をつかんで、自分の胴体をねじりこんでから、こちらの肘であいての肘を内側から打つ。一、二、三、手際よく。それだけだ」


「それができたら苦労はしない」


 酒が男の胸をあつく高揚させてはいたが、いくら呑んでも男の心労は融かしてはくれなかった。同僚がただの気まぐれで持ってきた、〈ながいきかげろう〉と題した小話を読んでいるうち、男の心中にはやはりあの女のことが思い浮かんでくるのだった。もとより、あの女を忘れてやりたいがために仕事にうちこみ酒を呑みもしたが、それらは一時的な心労の麻痺にはなりさえしても、特効薬になりはしない。麻薬が瞑目による現実逃避だとしても、目の前にひろがる世界がかわってしまったわけではないのだ。小話の結末を自殺と解したのも、あの女のことが念頭にあったにすぎなかった。


「結婚とかそろそろ考えないのか、もう三十二だろう」


「想像できないよ、誰かといっしょに暮らすだなんて」


「ばか、あれは労働みたいなもんだ、義務だ」


 自殺というものは至極厄介である。生きている者を死んでなお苦しめる自殺者の最後っ屁。殺人により十字架を背負って生きることと似たようなものかもしれない。生きている者どうしの自殺談議というのも同僚としてみたかったが、どうにも彼はもう眠いらしい。となりでしきりに目を掻いている。


 根っからの悪人でなければ、人を殺せば自責感にさいなまれるのは当然である。誰かが自殺をすれば、生き残った者の心底に罪悪の碇がつきささるのもまっとうなはなしである。暗に殺人を犯してしまったかのような、自分のせいで大切なものが自殺してしまったのではないかといった煩悶を抱き、残された者は自責感に苛まれ生きるのではないか。男もここ最近さいなまれつづけていた。もっとも、男が背負った十字架はまた別の理由からくるものであった。男にとって大切な人が自殺したことによる重荷ではなく、自殺志願者を救ってしまったという、生の重圧。死体を背負ったさいの生々しい重荷ではなく、息のある病人を病院に届けなければならないかのような責任感だった。その病人の背負った病苦すらもいっしょに背負うような気分でたまらない。たよりない正義感と自責の化学反応で生じた一抹の後悔……助けてやったのにどうしてお前はこうもにらむのか。


 これほどまでに男を縛りつけているのは、あの女の重荷だった。背負う必要のない荷物も拾ったからには、交番におくりとどける義務もうまれるのだろう。あの女の、一度目にすればけっして忘れない、妖艶な紅いルージュをひいた薄く細い唇が目に焼きついている。死に行くのにどうして化粧をしていたのだろう。死装束とでもいうのか、女はぬかりなく化粧をほどこしていた。今思えば、死んだあとに素顔をさらすことなどできなかったのだとも思える。死んでしまえば化粧を手直しする機会をうしなってしまうのだ。だったら、万全の化粧で死に挑むのも理に適っている。現在のあいつを見れば分かる。あの女は他人の目を意識しすぎるところがあるのだ。もう自ら落とす必要のない最期の化粧、それは今までで最高の、悔いのない化粧だったのだろう……となりで同僚は涎をたらして寝てしまっていた。男は注がれた酒を一気飲みしたが、女の顔は頭から離れてくれなかった。あの女の顔がどうしてもまとわりついてくる……濡れた睫毛……たしかあの日は雨が降っていた。雨粒の滑り台のような、上方に向かってくるんとつきでた長い睫毛……雨を弾く、その下にのぞかれる、暗く濁ったあの目。左側にある泣き黒子。顔全体が下弦の月のように、泣き黒子の側面が陰って見える。雨があの女の化粧を流れ落としていた。女の顔は泥水をかぶったようにくずれていく。しかし哀愁の底に沈んだ泣き黒子だけは流れ落ちない……あの女のせいだ……




 雨が降りだしたのは途中からだった。


 夏休みもはじめのころ、教師の仕事の一環として地域で催されていた祭りの巡回に行っていたときだった。仕事の一環といっても重大な責務とはいえなく、すくなからず遊び心のまじっている同僚たちもいただろう。祭りに行く大義名分だと考えている者もいたにちがいない。


 川沿いの祭りだった。気乗りのしない足どりで、騒がしい往来の土手を一人で歩いていた。河川敷には屋台が一直線につらなっていた。反対側にもおなじように屋台がつらなり、川面が橙に染まっていた。橋の上にも屋台があり、それは大通りにかけてひろがっている。橋の下の一区画には、見回りに駆りだされた教育者たちのテントがある。テントにもどると、何人かの教員にまじり男の受け持つクラスの浴衣を着た女子生徒とべつのクラスの男子生徒がいて、教師らと和気藹々に話をしていた。二人の関係について、教師たちが首をつっこんでいる。こういう日くらい、そういった慣れ親しみもゆるされるのだろう。二人は終始照れ笑いをし、お茶を濁していた。二人は男に気づくと、その照れ笑いの様子のまま男に挨拶をした。学校外で生徒と話すことほど気苦労なことはない。男も挨拶をかえしたが、それ以上何を話すでもなく、お定まりの、「早めに帰るんだぞ」とだけ言いつけた。そう言ってから目を落とすと、女子生徒の指に絆創膏が貼られているのに男は気づいた。十のうち六本の指に絆創膏が貼られているのだ。


「その指、どうしたんだ」


 女子生徒は後ろで手を組み、前かがみで、

「先生、目ざといなあ」

 ウインクをしてきた。


 中学生くらいになると、なんの解答にもなっていない返事をよこすようになる。大体の生徒がこの、はぐらかし、をしてくるものだ。自己防衛本能だとも思えたが、女子生徒は排球部に所属していたことから、男はそのことには口をつぐんでまたお定まりの注意をくりかえした。となりに目を移すと、光の加減で見えづらいが、男子生徒の目に野球ボール台の青痣があった。そのことを詰問しようとしたが、二人は男のさきほどの注意に対し生返事をすると手をつないで人混みのほうへと消えていってしまった。河川敷の屋台のほうから入れ違いにまた別の男女の組がやってくる。同僚の体育教師と女教師だった。体育教師は、チョコレートでまぶされた三つの苺を串で刺してある食べ物を持っていた。彼は女教師のほうに顔を向け、なにやら忙しげに話しかけていた。


「なにしてんだい、いったい」男はため息まじりに話しかけた。

 遊び心がまじっているのはこいつだった。


「チョコイチゴ串だ」彼は串にかぶりつき、いっぺんに二つの苺をたいらげた。女教師に串をさしだし、「どうです、先生もお一つ」


「けっこう」


「そう言わずにどうぞ」


 女教師が拒絶したそれを男はよこどりして食べた。串だけ返却してから、ふと橋の向こう側に目をやると遠くに人がしゃがんでいるのが目に入る。橋をさかいにして片側には屋台が一切ないのに、そのほうに人がいるのである。男はおもむろに向かうことにした。「どこ行くんだ、そろそろ屋台も引きあげるから、最後にもっかい……」「分かってるよ」騒がしいところにいたくなかったのだ。


 橋をこえると、つまり上流のほうになると河川敷はいうまでもなく土手のほうもとんとひとけがなくなる。祭の喧騒がなくなった。後方は熱気に包まれていたが、こちら側は川の流れる音のほうが目立つ。しゃがんでいた者はおなじ学校の女子生徒だった。男のクラスの生徒ではなかったが、担当する学年でもあり見知ってはいた。とくに目立たない子だった。


「あら、せんせい」

 教師側からみれば大勢の生徒のうちの一人だが、彼女からしてみれば教師は数少ないのだから、両者には親密さの齟齬が生じがちである。その隙間を埋めるために、大半の教師たちは、生徒に向かって一方的な物言いや不気味なほどになれなれしい態度をとることがあったが、男はそれが苦手であった。


「この子、どうしようかこまってるの」


女子生徒が身体をどかすと、そこには段ボール箱に入った仔犬がいた。仔犬は段ボールの中でフランクフルトに食いついていた。河川敷に犬を捨てるも芸のないはなしであったが、たしかに祭りの日ならば拾われる可能性は高いかもしれない。


「飼うつもりなのかい」


「どうだろう、わたしんちマンションだから絶望的だわあ」女子生徒はリストバンドの付けた手を犬にさしだす。食事を終えた犬は、彼女の手を舐めた。女子生徒は吐息をもらした。「でもこのまま放ってはおけないよ」


 雨が降りだした。


 傘持っていない男は空を見上げて顔をしかめる。女子生徒はうつむいていた。長い髪をやおら右耳にかけ、「折り畳み傘なら持ってる、天気予報で言ってたから。この子、橋の下まで持ってくことにするよ」


 雨脚がはげしくなってきた。女子生徒は段ボール箱を抱えて、持っている傘を差さずに橋の下に向かっていった。どうしてかテントまでもどりたくなかった。屋台のほうはここ以上に湿っぽい気がした。


 遠方に車が停まっている。灰色の車で、とくに珍しい車ではなさそうだ。ただ、車両の進入がむつかしい河川敷に車が停めてあるのは不自然だった。男は祭りの場からさらに遠のき、車のほうに向かう。灰色ではなく、汚れた白い車だった。外から車の中を覗きこむ。窓に雨があたり見えづらいが、前部座席に二人の男女がいるようだ。寝ているわりには安らかな表情には見えない。様子がおかしかった。わざわざこんなところで仮眠をとるというのも不自然であろう。違和感があたる。後部座席に練炭らしきものが置かれていたのである。とっさに男は扉を開けようとしたが、鍵がかかっており、開けることができなかった。何度も窓を叩き呼びかけようが、返答はなく、窓も割れそうにない。


「無視しなさい」


 気づかなかったがうしろに人が立っていた。薄暗いし深々帽子をかぶっていても、老人であることは分かる。声もそうだが、乞食風の身なりといえば老人であることが相場だ。いつもは橋の下にでも住んでいても、夏祭りの日は居場所がないのだろう。


「死なせてやらんのですか。現状を把握するくらいの脳味噌はあるでしょう」


「私は教師です」


「それが」


「しめしがつかない」


「こまったな、教師であればなおさら見識はあると思うがね……まったく……無視することも愛ですよ。よくいうでしょう、相手を思いやっているからこそ、そっとしておくって選択肢もありえるんだ。まあ、無視というよりは、見守るという都合のいい言い方もできますがね」


「あいにく、無視したら後悔するからな」


「あいにく、とめる気はないからね」


乞食を無視し、河原に落ちていた掌ほどの石を拾い、窓に叩きつけながら、

「そいつはよかった! 手伝ってもらいたいところだったけど、このさい邪魔されないだけ十分だ」


 乞食は落っことした目玉を探しているかのように車内をしげしげとながめていた。「むりもない、祭りの日は自殺者が増えるんだ。このもんら、わりとさっき来たばっかだぜ。雨が降りだしたときくらいかな。運がよけりゃ、一人は救えるかもなあ」


「ずっと見てたんですか」


「めずらしいことじゃねえぞ。上流の橋の上からとびおりる奴が多いんだ。よくこのへんまで流れてきやがる。しかし、知恵がつくと、そうあっさり死ねるわけではなさそうだねえ」


「……黙ってろ」


「あんた、ヒーローにでもなるつもりか」


「英雄になるまえに教師でありたいね。助けはいらないから救急車呼んでください。それくらいならできるでしょう」


「警察でも呼んでやるよ。ううむ、しかし電話がねえなあ……」


 窓は割れた。割れた部分から手をつっこみ解錠する。扉をあけ、助手席から女性を引きずり出した。まるで鉛のマネキンみたいだった。手首を見ると、蜥蜴の喉元みたいに脈が躍動していた。顔には蔦のように髪が張りついている。髪の隙間に泣き黒子があった。その黒子が垂れたような気がした。いや、雨が女の頬に垂れ、化粧が黒く長引いただけだった。いくら雨に濡れようが、黒子はその頬に刻印されていたのだから。

 それがあの女だった。


 さいわい、女は後遺症もなく助かったが、運転席にいた女の夫とさらに座席の下にいた五歳の息子も死亡したとのことだった。その後、新聞やら外聞を総合すると、夫は片足に障害をもっており、随分前に解雇されていたようだった。女は、運転席に座っていた夫が企図した無理心中の被害者だと思われたようだ。しかし片足を動かせない夫が車を運転したというのは考えがたかった。その可能性も示唆されたが、練炭の購入者が夫であったこと、睡眠薬の服用時期も、女と子供は夫よりも早い段階であったということから、女は自殺の幇助にはならずに被害者として扱われた。女はひどく取り乱していたし、それ以上追及されることはなかった。だが女は始終、「夫だけの責任ではない」と言い張ったらしいのだ。もし逆に女の策謀だとしたら、男としては犯罪者を救いだし、生かしたことになってしまっただろう。女はほかに、車という場所を提案したとも言っていたらしい。家の中ではなく、車の中での自殺、死ぬ間際でさえ周囲への気遣いを忘れていないところなど不可解なものだ。あるいは車内という密室を選ぶことで死の確実性をもとめたのだとも考えられる。しかし男には、女の気遣いに思えて仕方がなかった。交通のはげしい道路にとびこんだ男の弟とは大違いであったからである。弟は無関係の他人まで巻きこんで死んだのだった。


 むろん、まがりなりにも人一人を救っただけのことであって何も思い悩むことはなかったはずだ(実際、女が退院するまでの二ヶ月間、そんなことはたんなる記憶の一部として、たいして気にもとめず仕事をしていたのだ)。夏休みに入る直前、生徒のまえで、「節度ある行動をとるように」とお定まりの台詞を吐いた男のことだ。たとえ自ら死のうとしていたとしても、救われてはいけない命があるはずがないと思っていた。弟を救ってやれなかったという憤りと後悔もあったのかもしれない。


 女が退院したその日、女から話したいことがあるととつぜん電話が入った。女の家は近場だったこともあり、女の家の近くの喫茶店で会うことになった。


 学校の帰りに寄ることにした。店に入ると、女は先におり、神経症の雀のように辺りを見まわしていた。以前会ったときは夜で顔がよく見えなかったし、あのときとちがって口紅をつけていなかったが、彼女にちがいなかった。血色がわるくもろ手を挙げて賛成できる美人ではけっしてないが、薄命の女性にありがちな健気さは十全に認められた。しかしながら口紅の有無でだいぶ印象がかわるものだ。

「私を助けたのはあなたですね……連絡先、聞かせてもらいました」

 落ち着いた口調。淑やかさもかねそなえているようだ。


「お身体は大丈夫ですか」


 女はうなずいた。その態度に男は安堵する。


「いろいろと大変だったでしょう」


「……夫と息子のこと」


「ええ、まあ。しかしながら、あなたが助かっただけでも」


「……わたしだけが助かって」


「……あなただけでも助けられた」


 女はうつむいた。睫毛が長いな、と男は思った。睫毛の長さは、目の大きさ――目を開いたときの上瞼と下瞼の距離――に比例して長くなるそうだ。女の睫毛は目の細さのわりに長かった。


「とても幸運なことなんですよ。本来ならば、一酸化炭素中毒の後遺症があらわれたってなんら不思議じゃない。あなたは生きるべくして助かったんだ。もう死のうなんてよしてください」


 女の口元が歪んだ。そして、あの台詞だ。「なんで、死んじゃいけないの」女は教師である男に向かってそんな無垢な問いを提示してきたのである(しかし教師であるのを話したのはそのあとだったような気もする。それを話したのも自己開示のつもりだった)。その問いに対する答えについて考えすぎたのかもしれない。同じ問いを同僚の体育教師の奴にもしたせいで、彼はあの小話をもってきたのだろう。彼は皮肉めいた返答のつもりであれを渡してきたのだ。


 女の問いに対して、あの答えは正解だったろうか?


「死んだら哀しむ者もいるでしょう」


 いな、正解などからはほど遠いものであったろう。


「私が死んで、誰が哀しむの。なんにも分からないくせに勝手なこと言わないでよ」


 つまり、哀しむ者などいないのだからあの女は死を決断できたのだし、大切な者とともにあの世に逝こうとしのだから、男の答えは見当違いだったのだ。むしろ追いうちをかけてしまうものになってもおかしくはない。


 すくなくともぼくは哀しい。そんな言葉でもかけてやればよかったのかもしれない。ところが、今現在は女が生きているという事実が重くのしかかってきているのだ。あの女ならば、男の心中なんぞ一瞬にして見透かしかねなかった。奥底に眠る罪悪感を駆りたてるような暗く濁った瞳……死を決意した者だけが、その目をすることがゆるされるのだ。そんな決意などとは迂遠な者に、その目はそうそう直視できやしない。


「……で、はなしとはなんですか」


 きわめつけは、男の問いに対するあの台詞だ。女のことなど放っておけばよい。もともと一切関係のない者である。だが、そんな女を気にかけてしまうのは、やさしさなんかでもなく、恋心なんかでもなく、帰り際に放った女の一言……


「……ひとりじゃあ、もう死ぬ勇気がないの。あなたは、どうして私を助けたの」

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死望者 R62 @R62

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