第16話

うさぎ「あ!イザナミくん!

    あれじゃない??」


先程歩いてきた道の足跡が

イルミネーションのように光り輝いて


通路の左右に現れた扉に向かって

点滅していた


射沙波「すげぇな、この演出!

    光が立体的に見える…!」


うさぎ「扉が左右にあるね…

    どっちに行こっか?」



射沙波「2択か…

    何かヒントになるものは…」



うさぎ「扉に何か数字が書いてあるね?

    これ、ヒントかな??」



右の扉→20



左の扉→16




射沙波「あ、待って!

    血文字がまた変わってる!」



謎の言葉

「8/10 ― 5…

 10/10 ― 5…


 けるうさぎ


 死期をくわえて…」




うさぎ「急に謎解き!?

    うわ〜、こーゆーの苦手〜!」


射沙波「イイね!

    実は俺、ケッコー得意なんだわ

    謎解き系」




うさぎ「コレが扉の数字と

    関係してる…ってコト?


    10分の8引く…5…

    すぐには出てこないよ…💦

    

    駆けるうさぎ?

    アタシのこと??


    死期を…口に??



    …ゴメン、アタシじゃ

    わかんないかも…」




射沙波「まかせな?

    先ず…


    8/10 - 5は、セオリーで行くと…

    

    あかさたな…が10列あって、

    そのうちの8列目って意味とすると、


    "や"の列 だろ?



    …5は、5段目とすると、

    や行の5段目だから…


    "よ" かな?」



意外かもしれないが、

実は俺、こういうのが得意なんだ



射沙波「つまり、

    10/10は、わの列で

    ―5だから…


    "ん" だな


    ってことは…



    "よ" と "ん"…


    はじめの一文字目は

    4だ!」




うさぎ「すごーい!

    なんでわかるのー!?」



射沙波「次は…

    駆ける兔…か


    これはカンタン!


    駆けるが、✕で、

    兔は十二支で4番目だから、


    ✕4 で合ってると思う」


うさぎ「あ、そーゆーことかぁ!

    なるほどね〜


    …すっご…!」



サクサクと解き進めていくと

うさぴょんの顔は驚きに満ちていた



射沙波「そんで、


    死期を咥えて…


    コレも書き換えると、

    死期は、

    …四季


    咥えて、は 加えて(足し算)

    じゃねーか?コレ


    周りの景色から察するに、

    四季は冬…


    冬は、春から数えて4番目だから


    コレも4だな」


うさぎ「じゃあ、

    4×4、足す4…だから」



射沙波「20だな?


    …ってコトは、

    右の扉か!」



うさぎ「イザナミくん、

    すっごぉい!!


    天才的〜!!」



射沙波「まぁ…

    期末テストもコレなら

    良かったんだけどな…」



…ガチャ!




ついに扉が開かれた!

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