第15話

通路の両脇と目の前には

厳しい冬の景色が鮮やかに映し出されていて


吹雪が吹き荒ぶ音響、

人工的にチラつかせている雪などが

見事なまでに銀世界を演出している


ウワサ通りのクオリティだ…




射沙波「出る出る詐欺か?

    結局何も来ねぇな…」


うさぎ「イザナミくん…あれ…」


目の前の空間に突如

赤い文字が浮かび上がるのが見えて…



射沙波「うわ…

    血文字…?」


リアルに映し出された雪景色に

血文字が浮かび上がって見える


かなり無気味な雰囲気だが、

その文章はというと


「この先行き止まり」



射沙波「はぁ?

    戻れってーのか?

    

    アレ?どっか扉とか見逃した?

    うさぴょん、何かあったっけ?」


うさぎ「ううん、何も無かったよ?

    見落としてただけかな?」



空間に描かれた文字は

血のように滴り落ち、

また新たな文字が浮かび上がっていた



「お前たちは

 このまま、氷漬けになる」




射沙波「文字が変わってる!


    …イヤ、マジで寒みぃって

    思うのは気のせい?


    トビラどこだよ?」

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