第20話

<そろそろ頃合いのようだね>




愛梨

「えっ?」



輝羅理


「ん?

 今、誰かなんか言ったか?」



涼のほうを向いてそう尋ねた。



「いや 僕じゃないですよ」



ありす

「聞いたことない声だったな


 少なくとも 女の声じゃなかったぜ?」



珠音ジュノン

「そろそろ頃合いのようだね


 ・・・こんな感じだったかな」



「すっげ!

 今のめっちゃ似てんじゃん!」



真花

「ジュノンは一回聞いたらだいたい声真似

 できちゃうんだよ」



ありす

「ははは!

 それはいいとして、結局誰の声なんだよ」



皆、不思議そうに顔を見合わせる。

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