第10話
轟音は悲鳴をかき消し、
残された人々は 影も残さず
地上へと飲み込まれていった。
毅
「どウやら、この階も カウンドダウンが
始まってイル ようデスね・・・」
月
「残り、オレたちをいれて 残り15人
か・・・」
涼
「・・・・」
リョウは、ラウンジ側の床の崩れ方について
考えていた。
輝羅理
「どーした?
・・・リョウ・・・」
涼
「なるほど・・・
先ほどの亀裂の進展のし方を見て
思ったのですが・・・
僕たちがいるこの床と、
ラウンジがあった崩れた方の床は
作りが違っていたようですね・・・」
愛梨
「おなじフロアなのに
・・・ですか?」
涼
「ええ・・・ (愛梨さん〜🥰)
目的は不明ですが、
ちょうど強度が異なる
ふたつの界面で亀裂が進んでいました
おそらく、
今の衝撃に耐えたこちらの床は
よっぽどのことがない限りは
これ以上の崩壊はないと見て
良いでしょう・・・」
月
「なんでそんなことがわかるの?」
涼「それは、
僕が構造力学を研究する学者だから
・・・ということで ご理解
ください・・・」
月
「多趣味に、学者・・・
心強いな・・・リョウさん」
涼
「とんでもない・・・
ですが、絶体絶命であることには何も
変わりません
ここで一つ提案なのですが・・・」
輝羅理
「?」
涼
「ここにいる皆さん、
一度 自己紹介をしませんか?」
毅
「ジコショウカイ・・・デスか?」
輝羅理
「・・・何か意図があるんだな?」
涼
「ええ・・・
少しでも生存確率を上げるために、
一人ずつ簡単に自己紹介をして
いただき、
皆さんが持っている知識や能力を一度
整理しましょう
困ったとき 状況が変わったとき
などに、
何か役にたつかもしれません」
愛梨
「なるほどね・・・
いいアイディアだと思うわ!」
涼「 (愛梨さんーーーーーー!!!) 」
輝羅理
「いいだろう・・・
リョウはだいたいわかったと
して・・・
じゃぁ 俺からいくぜ?」
一同 コクンと
輝羅理
「
シンガーソングライターを
やっている
昔、ハンドボールをやっていて
握力や 腕力には そこそこ
自信がある」
愛梨
『
高校生です
部活は書道部で、習字は6段です
趣味はスイーツ・・・
あ、これはいっか・・・』
涼
「 (超絶カワイイっ!!!) 」
夜
「ぼくは 木村
小学4年生です
特に習い事はしていないけど・・・
ゲームには少し自信があります」
月
「潮見
愛梨ちゃんと同じ高校に通ってます」
輝羅理をちらっと見て
少しニヤリと笑うルナ。
輝羅理
「…勝ち誇ったツラしてんじゃ
ねぇ・・・!!」
月
「・・・部活は入ってないけど、
趣味でサッカーチームに入ってます
あと、
たぶん 戦ったらそこそこ強いと思うよ
昔 空手習ってたから
一応、黒帯ね?」
毅
「
高校2年
茨城と栃木のハーフで 帰国子女デス」
月
「年下だったのかよ
・・・ってか 帰国子女じゃないし、
そのくだりはもういいだろ・・・」
毅
「ワタシのことハ、マツタケと
呼んデくだサイ
ワタシ、スモウレスラーに興味アッテ
学校では 休み時間に ヨク
ですカラ、
パワーはあり申しマスね!」
涼
「ここまでは わかりました・・・
あとは そちらの9人ですね」
ここで、
残りの生存者の素性が明らかになる・・・。
13:40―――――…
残り 15人
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