8. 崩壊までのカウントダウン

第8話

(4人目の求愛者が私の周りに加わり、

 凄惨せいさんな現場にもかかわらず

 にぎやかさが増した。


 心なしか キラリさんも 

 リョウさんも ルナくんも、

 最初はいがみ合っていたのが噓みたいに

 今は協力し始めているようだし…


 ナイトくん や タケシさん も加わって

 心強いというか、

 つらい気持ちを6等分しているみたいで

 少しだけ救われてる。


 あとは救助隊がくるまで

 なんとか この状況に耐えるだけ…)






「きゃあああああっ!!!」




輝羅理

「今度はなんだァ・・・?」




ピシ・・・ピシ・・・ ッ・・・





状況を整理すると、

何かの衝突によって地上70階ビルの外壁には穴が開き

床は60°傾いている。




愛梨たちは傾いた床の最上部で、

手すりにつかまって耐えている状態。



そして、悲鳴は愛理たちの左側、

ラウンジがあった方から聞こえている。




そのラウンジ側の床から、

ピシピシと音を立てて大きな亀裂が

発生していたのだ。




亀裂は 愛梨たちがいる場所と、

ラウンジ側の間あたりに生じていて、

ラウンジ側には43人の人が残されている。




「マズイですよ!

  これだけ大きな亀裂が発生したら

  ・・・自重で床が落下してしまい

  ます・・・


  はやくこちら側に移動しないと

  あの人たちは床ごと持ってかれ

  ますよ!!! 」




「しかし、こっち つったって・・・

  手すりにつかまれるスペースはあと

  10人くらいしか無いんじゃ・・・??」




愛梨

「ほかに避難できるスペースは

   ないの???」

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