第67話

―ユウ!


 ユウ!!   ユウっ!!―






突然崩れ落ちてきた墓石。



幾層もの塊が積み重なって、

墓標のようにそびえ立っている。


けたたましい音の中に、ユウは

巻き込まれてしまった。




あなたが呼びかけるも、

返事がない。






―っ!! ダメだ!!


 重くてビクともしない―





あなたは必死で崩れた墓石を

どかそうとするが、想像以上に重く

どうすることも出来ない。





“「もし、初めに本堂じゃなくて

 墓地に向かってたら

 どうなってたんだろうね?」“





―あのとき…


 もっと強く止めていたら…!―






あなたは強い後悔の念をもって

そう言ったが…





…ユウは死亡した。

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