第65話

本堂の左脇の道、

墓地直行コースに踏み入れたとき


あなたは背中に悪寒でも感じたのか、

自分の背中を触ったあとで肩をすくめ 

そして 自分の腕にできた鳥肌を見た。



この世界にやってきたときから

得体のしれない雰囲気の中で

行動をしているので、

鳥肌が立つことは別段 不思議なこと

ではない筈だが、


同じような行動を何度か取っていた。



―気持ち悪…―



ボソっとそう呟くと、

2回、自分の頬をパンパン!と

両手で叩き 



少し前を歩くユウの背中を追った。

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