第60話

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メモ

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本堂入って目の前に遺影

神仏の像がある

本堂入ってすぐ右側の通路

畳の間に隠し通路

地下道を抜けると墓地(上)

黒い墓に鏡が固定されていた

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「オッケー?

 じゃあ、ジブンから降りるよ?


 あ〜 ってか、足が泥だらけ!


 ねぇ、もどったら温泉探さない?


 早くさっぱりしたいわ〜」





メモ帳をポケットにしまいながら、

うんうん 深く頷くあなた。





梯子から再び地下道に戻る2人。




カランカラン…




石ころが転がってゆくのを見て、

やっぱり傾斜があったみたいだね、と

言うと




「下りだし、帰りのほうが少し楽かな? 

 でも、膝が笑わないように 

 ゆっくり帰ろ?」




梯子を横置きにして、

ロープを引いて 出口の窓を閉める。




2人とも手は汚れていたが、

Gパンに汚れを拭い 手をはらい、

人肌の安心感を求めて 手を繋ぐ。






「さっさと石板見つけて

         帰ろ?」





―うん、温泉もあるといいね―






墓地を後にし、地下道を下る2人。


温泉以外にも 娯楽的なもの無いかな?

などと 会話にも少し期待を交えながら

来た道を戻ってゆく。

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