第52話
”チリー…ン チリー…ン”
”チリー…ン チリー…ン”
”チリー…ン チリー…ン”
”チリー…ン チリー…ン”
鈴の音は、何回か鳴って
やがて聞こえなくなった。
もしかしたら、暗闇の中で頼れるのは
鈴の音だけかもしれないと考え、
2人は音の鳴る方へ急ぐ。
”チリー…ン チリー…ン”
”チリー…ン チリー…ン”
”チリー…ン チリー…ン”
急ぎ足で進み、
なんとか 音が聞こえるくらいまで
追いつくことが出来た。
ギシ…
ギシ…
今度は廊下の
長い通路が続く先はどこなのか
考える余地もなく、音だけを追って
行き止まりにたどり着いた。
「あ! 何かあるね
…え?
石板では 無い??」
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