6. 鈴の音が鳴る方へ

第51話

” にゃぁ〜お ”






「あっ!


 また猫の声だ!


 あのアメショー、いるかも」






鳴らした鐘に反応するかのように、

遠くの方から猫の鳴き声。


ユウと一緒になってから、

猫との遭遇チャンスが増えているようだ。







「えっ… 待って?


 猫以外にも何か聞こえなかった!?」







ユウがそう言ったので、

歩くのを止めて 耳を澄ましてみると…










”チリー…ン  チリー…ン”








「鈴の音だ!」









確かに、微かにではあるが

あなたも ユウも、鈴の音を耳にした。







「どうする…?


 音の方に進むべきかな?



 それとも罠…なのかな?」








猫の鳴き声と 鈴の音は、

方向から聞こえた。

ここに来れたのも、あの猫の導きが

あったからかもしれないから、

音の鳴る方に行ってみよう?

…とあなたは言う。









「イヤ、猫は逆の方じゃなかった?」







と、ここでユウと意見が別れた。






しかし、ユウも確証は無く

感覚的にそう言っただけなので、

あなたの意見に従うことになった。

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