第50話
「なになに? どした?
何かあった!?
あ、あれのこと???」
あなたが見つけたのは、1体の像だった。
神か仏かはわからないが、
ライトを当てると金色のボディが
きらきらと輝いている。
「…っと、流石に動きはしないか」
ユウが軽く触ってみたが、
像はびくもとしなかった。
メモをするために、
手繋ぎを一旦解除。
――――――――――――――――――――
メモ
――――――――――――――――――――
“た5“地区 本堂
正面の畳の間に 神仏の像あり。
ユウのお陰で ビビり我慢を継続中
――――――――――――――――――――
「あはは!
そのメモ、いる?
も〜、たまに笑い挟んでくるね〜
…お陰で少し気が楽になったけど」
あなたが添えた一文のお陰で、
暗闇の中を切り裂く推進力が生まれた。
「この鐘を鳴らしたら、石板が
出てくるとか?
…んなわけないか」
遺影の手前には、鐘…
線香台が置かれている。
試しに鳴らしてみたが、
暗闇に鐘の音が小さく響いただけで
何も変わらなかった。
「ま…
何事も やってみなきゃね…」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます