第45話

――――――――――――――――――――…




「やっぱり?

 2人とも出ちゃったか〜


 これって、“残2“ ってことだよね?


 つまり、

 リセットをあと2回くらったら…


 おわり? ってこと??」






あなたは、終わりって何だろう?

と、ユウに聞いてみた。

もちろんユウが答えを知っているわけでは

無いが…

認識を合わせておきたかったのだろう。







「そうだねぇ…


 記憶が全消去?


 脱出… それはないか。


 まぁ、

 普通に考えたら… 死?


 …だよね? やっぱ…」






だよね、と何度か頷くあなた。

他に解釈があるか確認したかったようで

ペンをメモの上でトン!と止めた。





――――――――――――――――――――

メモ

――――――――――――――――――――

ZAN2→残2?


死? 記憶消去? 他は…

――――――――――――――――――――





「前から思ってたけどさ、


 リセットくらったらノーダメ


 …って 

 いいことばっかに思えてたけど、


 逆に言えば、この世界からは

 死んでも逃げられない…


 って意味にも考えられるよね?」






“残2問題“で焦ってる中で、

えぐること言うなよ…


と、いう顔でユウをジロっと睨む






「あ〜、ごめんごめん


 不安を煽りたかったわけじゃなくって


 可能性をイロイロと模索したかった

 だけでさ…」







あなたは、


“…睨んでごめん。

 ちょっと 焦ってたかも“


“これが1人の状況だったら、

 どれほどの不安に襲われていたかは

 想像に容易い、ということ“


“この世界に居ながらも、

 希望を持ち続けていれるのは

 間違いなく ユウが精神的支柱で

 いてくれたからだ、ということ“




…と、胸のうちを語り、

 さらに一言 加えた。







―ありがとう


 ユウに出会えてよかった―

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る