第39話
広大な公園の近く、
誰もいない民家の中で…
あなたとユウは、見つめ合っていた。
“手、繋いでいい?“
どちらから言い出したのか、
どちらから繋いだのか、
それはわからないが…
手と手が繋がれたときには、
身体を寄せ合っていた。
互いが 互いに包まれながら、
あなたはユウを抱きしめて、
ユウは あなたを抱きしめた。
両腕に捕らわれながら、
“好き“ という言葉を 互いに交わし合い
あなたと、ユウは
キスをした。
唇を触れ合わせるだけの、
甘い 確かめあい…
唇の隙間から 潜り込ませた
舌先が 舌先と 触れあい…
なぞりあう ベロの軌道と軌道が
複雑に絡まりあって…
漏れる吐息さえも 愛おしく…
互いに閉ざした暗闇のなかで、
淫らな口音ごと 唇を重ね続けた…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます