第14話

祠の前まで到着。


お地蔵さまを囲うように設置されていて、

紙垂しでがひらひらと揺れている。




あなたが今、メモ帳に

“や1 付近、近くに人?“ と記したように、

やはり、誰かがこの紙を折って取り付けた

と考えるのが妥当だろう。




朱色の屋根がついた祠は、

中に人1人が入れるかどうかの小さなもの。




お地蔵さまの取りつくろわれた状態を見るに、

ここ数日の間に施されているもの、

と、推察できる。





それから、祠にはお供え物は無かったが

”赤い布”と思われるものが折り畳まれて

お地蔵さまの足元に置かれている。






あなたはおおよその地図をメモ帳に走らせ

この地点に”ほこら”、“赤い布“、

”人為的” という言葉を書き足して

場を後にした。

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