第362話

「横からごめんね


 仙北はサプライズでイリュージョン

 したかっただけなんだ


 それと、

 虹湖さんチームを助けたい一心で

 僕らのカードを渡そう、って事に

 なってたから


 それだけは信じてくれますか?」





マスクもしている。

サングラスもしている。


なのにそんな超絶イケボでそんな風に諭されたら…

わかりました、としか言えないでしょ!


…というツッコミはせずとも、

虹湖たち5人の顔がそう言っている。





  「ねぇ虹湖…


   アタマがふわふわしない?」



  「うん…急に


   足に力が入らなくなった・・・


   なんで揉めてたんだっけ?」




ジュエルくん!」





虹湖たちだけではない


周りにいる女性チームも注目しだしている。






  「あの人、さっきまでどこにいたの?


   アタシ ずっと気になってたんだ」



  「サングラスとってって

   お願いしてみようよ?


   マスクもとってくれるかな??」




ゲームの間、泉水の忠告に忠実に、

女性陣の視線から逃げていたジュエルだが、


しかし、これだけ囲まれた中では

視線から逃れるのは流石に困難か…。

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