第358話

合計53枚のカードが発見され、

全チームが施設内へと移動した。



ここからは、より良いカードを目指して交換していくのか、何もせずにステイするのか、

はたまた他の作戦で行くのか、駆け引きのしどころだ。





「ひ〜がしぃ〜」



  「なんだよ、仙北かよ


   猫なで声みてぇに、気色悪ぃな」



「ソレ、交換しに行かねぇの?

 あそこで待ってる女子チーム

 ケッコー居るぜ?」



  「はっはは!

   お前らの魂胆は丸わかりだぜ?


   俺らが女子チームと交換した

   カードを、お前らが交換しに行って

   このジョーカーをGETしようって

   ハラだろ?


   ワリィけど、俺らはこのまま

   ステイ決め込むからよ


   ざぁ〜んねぇ〜ん!


        はっははは!!」



「人の忠告はちゃんと聞くもんだぜ?


 …じゃな!


 一応、言ったからな?

         同中のよしみで。」





手に持つカードがジョーカーであると

確信している東山チーム。




謎の自信に満ちた浜西チーム。






「さっきの続き、

 このあと部屋に行ってからしよっか?」



  「星天スターくん、

   ぜーったい帆祈ほのりのこと

   狙ってる〜

 

   さっきから目が危ないよ〜?

   きゃははは!」



   「えーっ? アタシぃ?


    あーん、食べられちゃーう」





涼里果りりかちゃん、

 もっかい笑ってみて?


 …あーもー! なんでそんな

 俺のハート盗んじゃうかなぁ〜


 窃盗罪で逮捕しちゃうよ?



 ・・・手錠は、この手ね?」



  「いやん… 強引だね


   狩心ハントくん

   手、 おっきぃ…♡」



「そうそう、大人しく捕まってくれて

 偉いな…


 でもこの後、唇責めの刑があるから

 俺の部屋にきてね」



  「みんな見てるから駄目だょ…


   恥ずかしい…♡」





プチ合コンで先手を打ったチームも

思いの外、戦果を上げているようだ。

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