第357話

「たぶんだけどね、


 アレ ジョーカーじゃないよ」




「へ?」




ジュエルの脳内にあるエンドピースがもたらす能力は”逃亡エスケープ


危険を察知し、警告音を鳴らすことでリスクから回避できるのは、その能力の一部。


レグルスとの戦いでエネルギーを激しく消費し、今は5ミリ角程度のサイズとなり警告音も殆ど鳴らなくなったが、微かに感じる違和感や波長のようなものが、頭の中で願うことと

現実とのギャップとして検知され、ジュエルに報せてくれるようだ。




「マジで!?」



ジュエルくんの言葉だから

 確証持てそうだぜ!?」



「あっはっはっはっは!

 

 ヒガシ、アウトぉ〜〜〜!!


 まだ俺らにワンチャンあるぜ!?」





同時に、

理人から受けていた言葉を思い出す…




…―――――


ジュエルさん、

警告音は優しい音であれば放置して

差し支えありませんが


能力を掘り下げて酷使したり、

強く能力の発現を願ったりする行為は

エンドピースの再覚醒をうながします。


極力、エンドピースとの対話は

控える事をおすすめしますね…


             ―――――…





「向こうの方、見てみようか?


 (この程度なら、大丈夫だよね…) 」

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