第330話

悠馬

RAINレインで世界大会に出るって

 言ったよね…?」




「うん。


 凄いね、悠馬は


   頑張ったんだね」




悠馬

「糸、



 俺… ただの雑草だけど、


 

 踏まれるしか能が無いオトコだけど…



 その大会でもし優勝できたら、



 糸の隣で心から笑って居られる気が

 してるんだ…」





「雑草なんかじゃないよ…悠馬は。


  そんなんじゃない…」





ふふっ…と微笑み、

悠馬は想いの丈を綴った。






悠馬

「だから、


 もし優勝できたら…


        俺と…



 俺と、付き合ってくれないか?」






さな と 舞は、大きな目を更に丸くして顔を見合わせた。


2人の空間を決して邪魔してはいけないと思ったのか、手を口に当てて、行く末をただ見守っている。

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