第328話

「おい!

 もう終わりだ!


 な? やめてくれ!!」




「謝る…!


 謝るよ!!


  もう勘弁してくれよ!?」






制止にかかる男2人の声は、悠馬の耳には届かない。



悠馬は両手で胸ぐらを掴んだまま、

頭を顔目掛けて振り下ろすと、何かが潰れたような物凄い音がした。






「ぐああああああっ!!!」






男は地べたでのたうち回り、

仲間の2人も戦意を喪失させている。





悠馬は立ち上がり 男を見下ろした後、

次はどっちだ?と言わんばかりの視線を

残りの2人に浴びせた。





「もう引き上げだ!


  許してください…っ!!」




2人のうち1人がそう言うと

もう1人が倒れた男を抱え、

そそくさに退散していった。

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