第326話

当然、

凶悪な不良達が黙っている筈もない。




ブチブチと血管が切れそうな音が聞こえてきそうだ。


そういうカオをしている。




「今何つった?


 死んだぜ? テメー。


 原形、残ると思うなよ?」




「生まれ変わったら何になるか、


 3秒以内に決めとけよ?」




オラァ!という叫び声と共に、黄瀬山高校の男が悠馬に飛びかかっていった。




バキィィ!!




拳は悠馬の顔面を捉えた。


頬が焦げるような強烈な一撃を食らってしまい、壁からズダァン!というけたたましい音が鳴る。



悠馬

「…早く逃げろ、糸!


 俺は大丈夫 だから…ッ


       3人で、早く…!!」



「悠馬! ゆうまぁぁ!!」



「糸…やばいよこれ…!


 どうしよう … どうしよう」




さな

「わあぁーーん

 帰りたいよぉー… 


   えっ… えっ… …っ」



糸たち3人は逃げようにも、足がすくんで動けない。


悠馬が身をていして作った隙も、好機には転ずることなく、怒りに燃えた追撃が放たれてしまう。




オラアァ!!



髪の毛を捕まれ、無理やり身体を起こされ

更なる攻撃が悠馬を襲った。



「キャアアア!!!」



「もうやめて!!


 悠馬が死んじゃう…!」

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