第295話
総理は一連のやり取りを横で見て、
ただただ圧倒されていた。
(あの孔雀畑先生が、
いやいや、こんな小娘にそんなことが
できるワケがない
今のはそうだ、ただの上司と部下の
戯れだ。でなければ、孔雀畑先生が
仰け反ってまでたじろぐなんてこと
あるわけもない)
『でも、冷静に考えても問題ないわけは
ないんですよ!
残党だって居るかもしれないし、
事件に巻き込まれでもしたら、
私…私、 一生後悔しますよ!
わかりました、質問変えます!
今から
宜しいでしょうか!?
護衛隊もつけていただけると、
尚可です!』
「その黒鎌だがな…
おそらく、黒鎌 征十郎くんだ。
君が思う黒鎌とは違う」
『黒鎌…セイジュウロウ?
…ですか?』
「あぁ。
黒鎌氏の実子なのだがな、
彼は…」
『ちょいちょいちょい!
やっぱり危ないじゃないですか!
親が検挙されて、きっと荒れ狂って
ますって!
むしろ黒鎌氏よりもキケンじゃない
ですか!?』
「話を聞きたまえ…
黒鎌 征十郎くんは、実子ではあるが」
『総理も何か言ってくださいよ!
今から事件起きるかもしれないん
ですよ!?
この人、軽く考えてるみたいだし』
※黒鎌征十郎・・・射沙波くんの恋歌に登場
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