第293話

コンコンコン!





「おや? 誰だろう


      …どうぞ」




ガチャ! 




『失礼します。


 くじゃくばたけさ… うえっ!?


 そ 総理!?

 こちらにお見えでしたか?


 すみません、失礼致します!


 (えぇっ!?

 何で孔雀畑さんが座ってて、

 総理が立ってるの!?

 おかしいでしょ、オジサマ!) 』




「君は、泉水くんだったかな?

 何か…急ぎのようだね」




『覚えていただき光栄にございます


 はい、取り急ぎ


    孔雀畑さんに、少しお話が』




「どうした?

 ジュエルくんのことかな?」




『え…えぇ まぁ

 

 (このオジサマ…何でいつもわかっ

 ちゃうのよ?

 私の顔に何か書いてあるワケ??) 


 一応、関係はあります…』




「総理も居るが、まぁ気楽に話してくれ」




『 (はっ!?気楽には話せんだろ?


  あのさー… 総理大臣だよ!??

  親戚のオジサンじゃないんだからさぁ


  どしたどうしたー?クジャクオジサン


  疲れでも溜まっとるんか〜!?) 



  あ…ハイ…


  では報告というか相談なのですが…』




泉水は総理を横目に要件を話し出した。





『実は今日、ジュエルくんに

 朽笛高校の男から連絡がありまして


 ただの人物であれば何も心配は要らな

 かったのですけど…』

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