第287話

ぐい… っと、

脚に力がかかっている。



秘め花に 押し当てられた、それ。




『あ… あ…


  あぁ…っ♡


   あっ あっ…


         あ …っ♡』




…――――――――――――――――――――



何処までも高く飛んでいってしまいそうな

高揚感と、ずっと漂い続ける陶酔感…

多幸感…幸せ感…。



――――――――――――――――――――…



(あ… あぁ…っ


 ジュエルくん と…


   繫がってる…)





  『あんっ♡


     …あぁんっ♡


          はぁ…んっ♡』




ギ… ッ



   ギ… ッ




       ギッ…








ギシッ!





 ギシッ!



     ギシッ!


         ギシッ!!





…―――――

  揺れるベッド…



  軋む音…




  眉間に力が入って、

  目が開けられない…




  お腹が苦しかった…

  痛みはあった… けど、


  意外なほど、苦しいのが過ぎていった

   




  辛うじて薄目を開けると…



  上下に揺れる 姿と、照明…



  押し寄せる波の合間に

  一瞬だけ その風景を目に焼付け



  間髪入れずにやってくる次の波に

  視界は強制的に閉ざされ…



  ハートで出来た愛の形の中に

  とぷんと浸かったまま、


  天界の奥の方まで 飛ばされた


             ―――――…  





『あんっ…



  あんっ



 ジュエル… くん


  手…  


     はぁんっ…



    繋いで いぃ?』





「うん…


   いずみちゃん…!」




きゅっ…!



枕を掴む手に、手を添えて握り締める。


身体は、覆いかぶさるように

重ね合いながら…






『あんっ♡



   あ…っ!


  はぁ… んっ♡



  あんっ♡  


     あぁんっ♡




   イッ…ク…♡



      イっ ちゃう…♡





     イっちゃうぅぅっ…♡♡♡』






――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――…








…―――――

 空に終わりは無く…



 ふわふわと漂っている…。



 余韻がまだ残っている。



 ぎゅってされたまま…


 

 汗でぴったりとくっついた肌が

 気持ちよくて…



 ぜんぶ、飛んでっちゃうみたいな


 この感じ…


 

 ずっと、このままで居たい

            ―――――…

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