第282話

「ここ、

 デイリーで借りられる部屋だから

 好きな時までゆっくりできるよ」




『うん

 よく見つけたね、ジュエルくん』






「ちょっと調べれば簡単に見つかるよ


 …さすがに、寮だと気が引けるしね」






敷金礼金、管理費用一切なし。

最低限の家具、家電の備付けあり。

借りた日にちだけ、料金を支払えば

即日入居可能。



コンビニまで徒歩3分、最寄りの雫灯しずかり駅まで徒歩15分。





お試しで入居したマンションの一室。






『シャワー、先に浴びてくるね』




「うん…

 いってらっしゃい」




――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――…





    コトン…




・・・・・・・・・・・・。




      ガタンッ。




  カチャカチャ…




 トッ  トッ  トッ…

 







「…お待たせ」





『おかえり…』







2人は今、ベッドの上。



泉水はバスタオルを巻いただけ、

それ以外は何も身につけていない。


ジュエルもバスローブを羽織っているだけ。




そんな状態で、正座して向かい合っていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る