13. 命、煌めく限り…

第264話

それから、同じ病室内で

泉水はジュエルのベッドの上に横並びに座り、

雑談をしながら退院までの時間を過ごしていた。





『は…英フレンチシティ…


 楽しかったね?』




「えっ?

 覚えてるの??

 昨日のこと…」




『もちろん覚えてるよ〜!


 手 繫いで歩いたこととか、


 ジュエルくんが私の顔見て

 赤面したこととか?


 あのときのジュエルくん、

 かわいかったなぁ〜


 あれ?そのあと…

 何で卒倒しちゃったんだっけ?


 幸せ過ぎて気絶した?

 んなわけ… あれっ?

 ホント そこだけわかんないかも…』




「くっ…


 (絶妙なところで記憶を消したんだな

 あの人…


 最後のは記憶消してくれても良かったん

 だけど…

 いずみちゃん、結構イジってくるし)


 何で倒れたんだっけなぁ…

 僕もわかんないや」




『そっかぁ

 でも見たところ私もジュエルくんも

 問題なさそうだし、


 無事に退院できるみたいだし、

 

 考えても仕方ないね!


 それより、

 今度のお出かけのお話でもする?』






 ・・・・・・・・・・・・・・・






 『…それでね? 』

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