第240話

――――――――――――――――――――…




「来ましたか ジュエルさん」





「お前の命を刈りにきた


 死して、償え。


       ユーレギン」





ジュエルは、ユーレギンが居る小部屋へと足を踏み入れ、そう告げた。







「彼らを倒して来たようですが…


 命まで取らないとは、


 まだ真の覚醒には至らなかった

 ようですねぇ?


 もっとも ここまで、プラン的には

 それも織り込み済みでは

 ありますけどねぇ…ほっほっほ!」




「僕の…


 心の中のニゲル優しい記憶のおかげで


 ほんの少しだけ、黒に染まらずに


 残っててくれた…



 だけど、


 お前を殺して、


 僕は黒になるよ。



 この先のことは、どうでもいい。


 

 …心底、お前さえ殺せれば、それで。」





ジュエルの中に埋め込まれたエンドピース、


その色は限りなく 真の黒色に近い。


あとひとかけら、あとひとつの踏み込みで


とうとう 完全な黒色に染まろうとしていた。





「あなたが命を残してくれたおかげで、

 私の夢は目下、継続中です


 ありがとう、と言わせてください


 あなたのパートナーにもね?」

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