第239話

「ジュエル」






「?」







「お前のパートナー、

 

 こんな風になる未来は、

 視えなかった


 ユーレギンは、

 何か隠しているかもしれねぇ


      ・・・気をつけな」








「ありがとうございます…



 まさか、あなたから

 こんな風に助けられる時が

 くるなんて… 

     夢にも思いませんでしたよ」







「ふ…

 なかなか いい波長になったぜ?


 俺の後継者になるだけはある




 ・・・それとな、

 10月から先の未来が視えねぇ…


 もしかすると、

 歴史が変わろうとしているのかも

 しれねぇな


 もう一度言うが、

 気をつける事だ…


           …じゃあな」





「勝手に、

 後継者にしないでくださいよ


      …じゃあ、僕も行きますね」





長い金髪をなびかせ、

台苑条は踵を返してこの場を後にした。




ジュエルもまた台苑条に背を向け

ユーレギンが待つ、奥の部屋へと進んだ。

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