第237話
ナンバー7
「逃亡ノ
私ノ攻撃ノ前ニ 手モ足モ出マイ?
キサマカラ 消シテオクカ!!」
台苑条は、ナンバー7の頭に右手を乗せた。
左手は、ポケットに収まったままだ。
「邪魔…」
グシャッ!!
ナンバー7
「カ… ハ…ッ !!」
ナンバー7の頭の位置にあった右手は
地面の位置にまで落とされ、
身体を支えるいくつもの部位がひしゃげ、
鈍く乾いたような音が部屋に響く。
…ピク… ピク… …。
「俺の力は、“予知“だ
初めっから
こうなる未来をな…」
台苑条も脳にエンドピースを有す異能者。
だが、ナンバー7を壊した際に
その能力は使用していない。
行ったことは、圧倒的な暴力。
屈強な成人男性を、
それ以上の力でねじ伏せただけ。
圧倒的な暴力が、異能者の適合度も
熟練度も、全てを上回り
その場に両の足で立つことを許さなかった。
「やっぱり、あのときの力は
予知だったのか…!
それと、ここに来れたのも…?」
「予知のチカラと、
お前が発信したシグナルを感じて
ここに来た…
…少し、遅かったみたいだがな…」
台苑条は、横たわり血に塗れた泉水の
身体を見て そう言った。
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