第212話

「泉水ちゃん

 こっからは全力で逃げよう!


 あいつらは反応出来ていない」










ダンッ!!










「えっ!?」





ナンバー7

「例エ姿ゴト見エナクナッテモ


 私ハ コノ神速デ 

 アラユル敵丿正面に周リ込厶事ガデキル』




ジュエルはナンバー7から大きく距離を取って

逃げる体制に入った筈。

しかし、ナンバー7はその刹那せつな

まるで突き放した距離を無効化するように

目の前に姿を現した。




『速い…!


 人って、初速から見えなくなるなんて

 出来るものなの?


 姿を視認できなかったわ…!』




「ほっほっほ!


 対極の能力を持つ者で優劣を決めるのは

 エンドピースの適合度と、熟練度


 ジュエルさんの適合度は高いと

 聞いていますが、現時点では

 ナンバー7の方が熟練度で上回って

 いるようですねぇ」

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