第207話

『(出口は・・・

  ちょうど背後の位置・・・)



 そう…


 気にはなるけど、


 質問の優先度は下げようかしらね?



 ジュエルくん!』






「いずみちゃん、


     行くよっ!!」












バァァン!!!











ジュエルが泉水の合図で

ユーレギンの足元目掛けて投げつけ、

床に炸裂させたのは、

政府から支給された小型閃光弾だ。


強烈な閃光が放たれたあと、

煙幕が部屋中に広がる特殊仕様。


炸裂の瞬間目を背けた泉水ら2人を除いて 

他は皆 反射的に身を屈めている筈だ。






ジュエルくん、

 今のうちに…!』



   「こっちだ!

    いずみちゃん!」






閃光弾を放つ前に確認していた扉に向かって

走り出した…

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