第189話

いくつかのアトラクションを経て、

これから帰ろうかというときのこと。


泉水は不穏な空気を感じ取った。




『(この足音・・・


  一般の人のものではないわ・・・)



 ジュエルくん、


 今 もしかして 

 警告音とか、鳴ってたりする?』




「言おうか迷ってたんだけど、


 実は少し、鳴ってるよ



 ・・・どうして気づいたの?」






『さっきから、

 尾行するような音が聞こえるのよね


 こう見えて優秀な諜報員だからね、私


 ・・・自分で言うなって?』ボソッ…





泉水は悟られないように、自然体を装って

ジュエルと共に 人通りの多い道を選びながら

シャトルバス乗り場を目指した。





『(まさか…

  盗賊王の証ケイドロクリスタルが狙われている

  なんてことはないわよね…?


  確かに、転売すれば相当の価格には

  なりそうだけど)



  このまま、普通にしていましょ?』




「オッケー…」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る