第160話

穏やかな目覚めから一変し、

慌てて身の回りを見渡す。




『えっ?


 私、何でスーツじゃなくて

 パジャマ着てんの!?




 しかも… 



 きゃああっ!!』





ガバッとブランケットの中に包まって

身体を縮めながら、

状況をもう一度整理する。







『パジャマ…はだけてる!?



 下、穿いてないし!!



 し…しかも、


    これって…??』







泉水の身体に、

"マーク" が 幾つかマーキング

されている。






映像のない闇夜の記憶、


あのときの感覚は 夢などではない。

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