第123話

「その欠片の正体を知りたいか?」





「知りたいと言えば、素直に教えて

 くれるんですか?」




「くくく…


 表情が変わったな…


 俺の好きな 黒いニゲルに」






白薔薇ニゲルだけは決して

 汚さないでください


 貴方といえど… そのときは

 無事では済まないでしょう」






「ジュエル…


 お前は“玄武“を継ぐ器だ。


 埋め込まれた欠片は、

 黒鎌理事長かみから授かった…


 朽笛高校に隠された ある場所でな。




 欠片は選ばれた者の証。



 俺の後継者は、お前しか居ない。




 …玄武だけが、その欠片の正体を

 知る権利がある…




 お前の意思1つで 


 黒鎌かみの下、


 世界を統べることすら 

      ・・・たやすく叶うだろう」





「朽笛高校に…

 そんな秘密があったなんて

 知りませんでしたよ。


 警告音が鳴り止まないわけだ…。


 

 ちなみに、特に酷い音がしたのは、


          5号館でした」




「くっくくく…


 上等なセンサーを備えたな…


 俺以上に"適合"しているんじゃないか?




 それと お前、

 ・・・さっき、ニゲルと言ったな?」




「はい、

 ニゲルは僕の花ですから」

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