第102話

商店街を抜けて、近くに民家が見える

人通りから離れた 細い路地…


息を切らしながら 2人はやってきた。





『はぁっ… はぁっ…  はぁ… っ…




 ジュエルくん、


 とりあえず… 

      コレつけて?』



(今まで 逆にどうやって外出してたの

 かな? 

    謎が多すぎて  困るわ…)



「ありがと、 寝坊してさ。

 慌てて駆けつけたから

 サングラス忘れてきちゃって…」



(なるほどなるほど。


 少ない情報のなかで、少しずつ

 紐解いていけそうね。


 つまり、普段はサングラスをして

 外出している…と。



 んっ?


 寝坊??

 慌てて駆けつけた??



・・・まるで、今日ここで何か起きるのが

 わかってたような言い方ね…。)



『あ、似合ってるわね サングラス』



(これで幾分かは眼力抑えられるわ。


 じゃあ、こっからは掘り下げタイム

 って事で。)



『あの、聞いてもいいかな?』



「何? いずみちゃん」



(うおおぉ〜〜〜!!


 狭い通路で、耳に直接響いてくるイケボ、

 たまりませんなぁ!


 耳が生き返るわ〜〜 耳の保養だわ〜!!


 女性ホルモン びっしゃびしゃだわ!!



・・・あ、気を取り直して…)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る