第101話

『あ… ジュエルくん?


 話しかけて 大丈夫?』



泉水は、そぉ〜…っと 

ジュエルの顔を覗き込んだ。




「あ、いずみちゃん?


 あれっ? なんでここにいるんだっけ?」





(えっ??


  どゆこと?


  今の一連の流れ…)




ジュエルくん、

 まさか、今の覚えてないの??』




「今の?


 なんだっけ…?


    え…  と…」




(ここに来たタイミングといい、


 記憶の曖昧さといい、 

        謎だらけだわ…。)




『とりあえず、ここは離れましょ?


   このままだと 被害が…』





(あ、遅かった―――――…)






バタっ…


バタバタっ・・・ バタバタバタっ…






ジュエルと目があった女性が、

皆、ニヤケ顔で倒れてく…。





『あっちゃ〜〜〜…


 …ま、でも今は逆に都合いっか』





泉水は、ジュエルの袖を引いて、

人のいない 路地裏までダッシュした。

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