第100話

一連の状況を見ていた人たちは、

手のひらを返して、さっきの男たちを

ののしっていた。



「コワイコワイ。

 顔が良いだけで何でも許されると

 思ったら大間違いよね?」


「見た目からして悪そうだったもん

 あの子もそれに気付いてたんでしょ」


「誰が付いてくかってのよね?

 あり得ないわ〜」



(ははは…。

 言ってて恥ずかしくないのかしらね…。


 うーん、でも 私も同類かもしれないな…

 気をつけよう。




 それより、

 何故かタイミング良く現れたジュエルくん…


 こんな人混みに来ちゃったら


 …ほらね。。。)




泉水が懸念した通り、

街のざわめきはより激しくなっていた。




「見て〜!!

 誰!?? あの子!!」


「キャ―――――!!!

     かっっっっこよ!!!」


「かっこいいの範疇超えてるでしょ!?

 誰なの!? 何のドラマの人!?

 誰か知らない?? ねぇ!?」


「遠くから見てるのに、

 何で解像度高いの???

     そこだけ何Kよ!?」





(コレ、どーすんの??

 さっきの比じゃないくらい街が

 暴れてるわ。

 騒動になりかけてんじゃん。)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る