第70話

『あー! 駄目だ!


 身体がもたないわ…


 ごめん、ジュエルくん…


 ちょっとそのまま、

 向こう向いててくれる?』



「えっ…?

 うん、これでいいかな?」



泉水イズミはネカフェの個室で、

ジュエルの背中に 背中を向けてソファに

腰掛けた。



2人の背中と背中には、

30cmほどの隙間がある。





(ふぅ〜〜…


 ようやくこれでスタートラインね…。


 あとは書類の説明と、その快諾か。)




「コレ、僕が政府の諜報機関のメンバーに

 なるってこと?」




(読むの早っ!



 確信したわ。

 この子、めちゃくちゃ賢い。)

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