第49話

―――――…



「ほぅ… アンタ、

 政府の人間じゃったか…?


 最近、あやしい人が彷徨ウロツいてるのを

 よくみるもんで、警戒しとったわ…


 アンタも ここ何日か、

 ウチに足を運んどるようじゃの?」




『ハイ、すみません…。


 少しジュエルくんに用事があって…


 今日も学校まで出向いて、一度お会いは

 できたのですが…

 

 なかなか要件を伝えるまでには

 至らなくて…』



「ほっほっほ!


    ウケル〜!」



『えっ?


  (ウケル〜 …って…) 』



「あぁ、イヤ…


 最近、うちの子らが良く使うので

 染み付いてしもぅての…

    若者言葉が。


 すまん すまん」



『あ、イエイエ…

 

 親しみ易そうな園長先生で、

 むしろ ほっとしています』



ジュエル


 あいつは学校以外では見つけられんよ


 なんたって、

 "かくれんぼの達人"じゃからな」



『あ、それは高校の先生も言ってました!

 


 (どういうことなのかしら…?) 』

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る