第50話
園長は 園内を歩きながら 泉水に
「ここはご覧の通り、
児童養護施設じゃ。
あいつがここにやってきたのは、
まだこぉんなに小さいとき…
12月の 25日じゃった…」
『クリスマス…』
「ふむ…
2才か3才… それくらいの時に、
ここの入り口前に1人で立っておった
誰に連れてこられたのか、
何もわからず…
厳しい冬の…寒さに耐えながら…」
『!!』
泉水は、思わず絶句した。
想像していた人物像と、今聞いた話が
重ならずに 困惑さえしていた。
「持っていたのは手
わかったことは、
その中に入っていた紙切れ…
"J・ジャガン" という名前だけ…。」
(親の顔も、自分の名前も、
何も覚えていなかった…
入っていた紙切れが、本当の名前とも
限らない… けれど…。)
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