第43話

その日の夜―――――…




「こちらでお待ちくださいませ」




サイトウに案内された場所は屋敷4階の

ディナールーム。




『ありがとう、サイトウ。


 あとは1人で待つから大丈夫』




「承知致しました。


 では、何かございましたら

 アラームボタンでお繋ぎください」




バタン…





白い壁にはいくつかの国旗が揺らめいて




クリスタルシャンデリアの下、

長いテーブルに征十郎が1人。




壁に掛けられた父親の肖像画は、微笑んでいるだけで何も語らない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る