第18話

射沙波はまだ慣れない校舎ではあったが、

先日の放課後に見つけた校舎裏 

焼却炉付近の 人気ひとけが少ない場所まで

その男と共に向かった



8番

「・・・ここ、つい最近もきたよ・・・


   君と同じ1年生に連れてこられた

   場所だ・・・」


  

射沙波

「(先客・・・?


     あァ 柳のことか?)


    

    そうか・・・だがな、


    そいつと同じには

    ならねーと思うぜ?」



8番

「・・・着いたよ・・・



   やっぱり話し合い 

   ってワケにはいかないかな?」




射沙波

「フン・・・ 

    今更 怖気ついたってムダだぜ?



    昔っから 


    恋敵とは 殴り合いって



    決まってんだから 


    … よっ!!!!」



唐突に拳を振り上げる射沙波




・・・しかし、その拳は空を切った




射沙波

「 何っ!!!?? 

     かわした 

       ・・・・ だと??」



8番

「 少しは目上を敬ってほしいな・・・


   いきなり殴りかかってくるなんて、


   ケモノみたいだな」


射沙波

「チッ!! 

    涼しいカオしてんじゃ


    …ねーぞっ!!!


    オラァァァ!!!!!」




スイッチをフルスロットルに切り替え、


射沙波は拳を繰り出す ・・・が





8番

「…モーションが大きすぎる…


   それじゃ当たらないよ?」



次々と繰り出す拳をことごとくかわす8番



射沙波

「な・・・ナメんなぁっ!!!



    クソがっ!!!!!」

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