第17話

恋羽

「イザナミくん、

   今日は付き合ってくれて

   ありがとう


   私、帰るね? ・・・ 

   イザナミくんは?」



射沙波

「恋羽ちゃん・・・ 

   

    一緒に帰りたいのは山々なんだけど


    俺にはやることができたから・・・


    また月曜に学校でね・・・」




恋羽

「・・・そっか うん、わかった!


   じゃぁ また来週、学校でね」



アスファルトにできた陽炎の中に

恋羽が吸い込まれていくのを

ただ見つめ 

やがて姿がみえなくなるまで

その場に立ったままの射沙波



射沙波

「( ・・・ 。)」



20分ほどして、

ロッカールームから選手が1人 2人と

徐々に姿を表す



そして その中に あの8番の姿があった 


試合の時とは別の 

色違いのユニフォームを着ていた



射沙波

「・・・待ってたぜ・・・」



ギラついた視線で睨む射沙波に対し

不思議そうな表情で視線を返す8番



8番

「君は さっきの・・・


  ・・・僕に 何か用でも?」



射沙波

「あぁ・・・ 

    アンタには何の恨みもないが


    個人的に用がある・・・


    ちょっと 

    ツラ貸してくんねぇか?」



8番

「・・・ どうやら、 


   話し合い  ってわけでは

   なさそうだね・・・



   ・・・わかった・・・ 」



射沙波

「・・・話はわかるようだな・・・


    ちょっと ついてきな・・・」

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