第15話

射沙波

「 (8番・・・ 

    いた アイツか・・・)」



恋羽

「これから始まるみたいね!

   よかったぁ 間に合って」



地元のサッカークラブチーム

”FCスノーフレーク”


監督が個人で運営しながらも 

過去にJリーガーを排出したこともある

名門クラブ


練習は選手主体で自由参加の形式


最近はYワイチューブの

生配信に力を入れている


花学とは友好的な関係で、

年に数回 交流戦をおこなっている

本日はその1回目の試合となる



「8番オッケー! 裏注意して!」


「中! 中! なか! 

 サイドは切って!!」


「逆サイ 上がってるぞ! 

 出さすな!」



射沙波

「 (うーん、

    専門用語を並べおって・・・!!


     俺、完全に野球派だからなぁ


    …しかし 恋羽ちゃんとの会話で

    使えそうな単語は

    覚えとかねば・・・)」



恋羽

「あー… 惜しい!

   オフサイドかぁ・・・」



射沙波

「 (おふさいど・・・ 

     うん、

     これは一応知っている)」



試合は前半0-0で拮抗したまま後半を迎えた



射沙波

「 恋羽ちゃん、コレ飲む?」


ハーフタイム中に自販機で買ってきた

スポドリを渡す射沙波


恋羽

「ありがとう! 

   いいの? 

   いただいちゃうね」



射沙波

「ふうーーー!! うんまっ!」



そのとき 試合が動き出した



恋羽

「あぁっ! 2人抜いたっ!!」



射沙波

「(8番めぇ! 倒されろ! 

    よし、そのまま削っちまえ!!


    ああー 何やってんだ 

    花学10番!!


    今の足ひっかけてたら

    止められてただろ!


    あーーーーー・・・!!!) 」



恋羽

「きゃーーーーー!! やったぁ!!

   一人で 

   ゴール決めたぁ! 

   すっごぉい!!!」







射沙波

「(うぬぬぬ・・・8番め 

     目立ちやがって・・・!!) 」

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