第2章. 忘れがたき恋がたき

第14話

射沙波

(土曜日!


待ちに待った 恋羽ちゃんとのデート!


・・・と勝手に思い込んでいるが、

男と女が一緒に歩いたら

それはもうデートだ!


という俺理論の謎定義で俺得な考え



服装は・・・ 

とりま 制服(ブレザー)で良しと



・・・・・・・・・・



うーん、

俺としたことがめっちゃ早く来ちまった


これじゃただの熱狂的な

花学サッカー部ファンじゃねーか



今日は花学vsクラブチームの練習試合で

例の男がグラウンドに姿を表すんだとか



その男は花学の3-1に居ながら、

サッカー部には入らず

地元のクラブチームに所属しているらしい



しかも、柳の話によれば

「強い」じゃなくて「怖い」


そんで 柳のことも軽くあしらったとか



柳は俺の敵じゃねーが(俺が強すぎて)

決して弱いわけじゃねぇ


むしろ強ぇ分類には入る

(そして俺はさらに上のランク)


つまり、

その男はバケモンってことになるな



写真で見た限り、

そんな風には見えなかったが・・・)




「おはよ~」



射沙波

「恋羽ちゃん!! 

    オハヨ!!!」


恋羽

「ごめんね~ 

   遅くなっちゃって~」


射沙波

「ぜんぜんぜんぜん! 

    俺も今きたとこー!


(くぅぅ~~~ 

 今日も超絶かわうぃぃ~ぜ!!)


 俺のコンパスが天に向かって

 ぶちあがるぅぅ~~~!!」



恋羽

「コンパス? がどうしたの?」



射沙波

「あ、イヤっ!!

    来週の数学って

    コンパス使ったっけなー 

    って… はは


    (やっべ!! 

     また心の声を発して

     しまってたか!!


     このクセなんとかせんとな)」




恋羽

「あっ! いたいた~!!


   向こうの青いユニフォームの8番!!」

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