第12話

まさかの初日から恋羽とのデート(?)に

漕ぎつけることとなった射沙波



その日の帰り道での出来事



「よぉ・・・


 久しぶりだなァ イザナミィ…」



電柱の陰から現れたのは

坊主に近いベリーショートに 

ブレザーのインナーに赤シャツを着た

目つきの悪い ソッチ系の男だった



「テメーを追って 

 花学に入ったんだぜ・・・?


 偏差値30のこの俺が

 必死こきまくって

 血のにじむような猛勉強してよぉ


 天下の花学に俺がいるってこたぁ 

 テメーも不運な男よ・・・」




男のセリフはすでに誰もいない空間に

散っていった



「うおおおおおおい!!!! 

 聞けよ!!!」



男は猛ダッシュで射沙波に回り込む



射沙波

「あの・・・

    人違いじゃないっすか?

    僕、これから塾があるんで

    ・・・シツレイします・・・」



自分は無関係ということをアピールして

その場を立ち去ろうとする射沙波



「はぁぁぁ!?? 

  んなわけねーーーだろがい!!


  つーか 俺だよ俺!! 

  忘れたとは言わせねーぞ!??」



射沙波

「・・・ 誰?」



「ふっざっけん っなっ!!!


  この、

  やなぎ 和虎かずとらサマを

  忘れたとはぁ〜

  言わせねーぞ!???」



やなぎ 和虎かずとら

高1 (1-7 )

4/19生  B型


中学の頃に射沙波とイザコザがあった

様子だが・・・




射沙波

「すまん、


    …マジで知らん」




「マジかーー!? 

  あの死闘を忘れたのか!??


  河川敷の奇跡と言われた

  俺の5人抜き・・・


  そしてテメーとの一騎打ちを…!?」

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