第3話

射沙波

「俺は6組、 コイツは1組

    ・・・んで お前は?」


織原

「あたしも6組・・・

   ほんとツイてないわー

   これで幼稚園から数えて13年連続

   アンタと同じクラスなんて・・・


   13ってんなんか縁起悪いし・・・


   はぁ・・・

   姫崎くんと同じが良かったわー…」



射沙波

「そりゃ 

    コッチのセリフだっつーの・・・」

    


姫崎

「モエちゃん、

   いつでも遊びにおいでよ?


   いつでも隣の席空けとくからさ」 


織原

「うん 行く行くぅ~!」



昇降口に貼りだされたクラス分けの

一覧表を見た後、

各々のクラスに移動する3人



「萌歌 おはよ~!」



声を掛けたのは萌歌と中学からの同級生、

湯方ゆかた 茉莉まつり

7/7生まれ B型 おっとり系女子



織原

「おはよ~ 

   やっと同じになれたね~!」


湯方

「うん・・・でも・・・」



出席番号2番、右端、

前から2番目の生徒をちらりと見る茉莉



織原

「あぁ、大丈夫 大丈夫!

   アレはあー見えてなんとかなるから!

   もし何かされそーになったら 

   あたしに言って?

   ボコボコにしてあげるから」


湯方

「モエカ…

   ホントよく平気でいられるよねー?

   いくら幼なじみっていってもさ・・・

   ボクには無理だわー 」



クラス内は少しざわついていた

何せ 他校にまで名を轟かせる悪男ワルオ

何故このクラスに?

この学校はとびきり秀才

…というわけではないが

それでも偏差値55はあるから 

その手のタイプとは無縁と思っていた人が

大多数



射沙波

「あん? なんか騒がしーな・・・」



机に伏せていた男が むくっと起き上がると

周りはそそくさに姿勢を正した


輝かしい高校生活を 

一人の男にブチ壊されてたまるものか

といわんばかりに 

目を合わせないように必死だ

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