第73話

姫崎

「じゃぁいこっか?」


湯方

「うん」



姫崎ミズイロ & 湯方まつり ペア 始動




凛令

「 (むむ… 

    距離近くないか?

    大丈夫か??

    離れろ〜!

    マツリめぇ〜!!) 」



美竹(ゆちか)

「…かっこよ…」




パシャ! パシャ! パシャ!!



産毛屋

「 (シャッターチャーンス!!


    1-1のイケメンくん、

    横顔とかナイスですねぇ〜!

    上腕二頭筋ステキ過ぎ〜!

    

    うわ! デコルテ、エっろ!

    薄紫色の眼なのに、

    名前がミズイロて!

    

    ふくらはぎ エっろ!

    つんつんしたい!!) 」



知らぬ間に1-6に 姫崎推しが増殖中…?





・・・・・・・・・・





湯方

「よかったぁ、

   ペアが みっくんで・・・


   (ボク、もってるなぁ〜!) 」



姫崎

「そーだな? 

   オレも まつり で良かったよ


    (モエちゃん…) 」




この二人も実は幼なじみ・・・




湯方

「みっくん、肩痛いの?

   手で押さえてるけど…

   大丈夫?」



姫崎

「おう、ゼンゼン平気


   (ズキズキする!


    …痛ってぇ〜…!


   ウジリだかサジリだか

   どっちだったか忘れたが

   やってくれたな…!) 」




スッ…と、

ヒメサキの額に手を当てる湯方




湯方

「熱は無いみたいね…良かった」



姫崎

「ふぅ… 心配症だなぁ、

   まつり は



   …ホラ、 行くぞ?」



ぐいっ!


ヒメサキ は まつり の腕をつかんで

歩みを進める



姫崎

「おっと! 

   そこ溝深いから危ねぇぞ?」



がしっ!



溝に足がとられないように 

まつり の右肩に手をまわすと…




湯方

「ありがとう、みっくん」




・・・そのとき!




姫崎

「おわっ!!」



先ほどサマサが足をグネらせたときに

できた溝で体制を崩してしまう



湯方

「みっくん!」



とっさに手を伸ばす まつり


ヒメサキは反射的に まつりの手をとった 




・・・が




湯方

「きゃあっ!!」



ヒメサキの力が思いのほか強く、

ぐいっと勢い良く引っ張られて

その場に倒れこんでしまう





すると…

ヒメサキに覆いかぶさるように

まつりが向かい合って…







・・・そしてその恰好は・・・







湯方

「み、みみ みっくん!!」



姫崎

「まつり…!!」








顔と顔、 唇と唇の距離


0センチ…








・・・1ST Chu♡♡♡・・・








姫崎

「わわっ!!」


湯方

「きゃあっ!!!

   ごご、ごめんね みっくん!!」







2人はしばらく黙り込んでしまった…

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