第72話

ギシ・・・ ギシ・・・



吊り橋に足を踏み入れた二人・・・





「あぁ・・・・あああ・・・」




恋羽

「ねぇ・・・ 

   今何か声したよね?? 

   やっぱり怖い・・・


   フ~ちゃん、帰ろう?」



魚狸

「チッチッチ・・・

   もうお堂は目と鼻の先だぜ?


   何を言っちゃってるんだぜ?


   コハネっこ、

   ちゃんと俺に

   くっついているんだぜ?」



魚狸が だぜ3連発を放ったとき、

足に何かがしがみつく感触があった



わしっ!!!!!




魚狸

「ぱくぱくぱくぱくぱく・・・



   ・・・・・・・・・・・



   いぎゃあああああああああ

   ああああああ~~~~~〜〜

   〜〜〜!!!!!!!」



恋羽

「あーフ~ちゃん、

   待って!?

   置いてかないでよぉお~~~」




花学の敷地内に魚狸ファルコの叫び声が

響き渡った・・・





・・・魚狸ファルコ & 恋羽 ペア、


アウト!





――――――――――――――――――――…






鰻丸

「う~ん、

   さっそくリタイアがでたかー・・・


   そんなに難易度

   高くはない筈なんだがなぁ・・・」





功刀谷くぬぎだに 小太郎コタロー & 野叉木のまたぎ 紗雅さまさペア



コタロー

「さまさちゃん、

     もしかして怖い?」



さまさ

「うん・・・コタローちゃん、

    もっとくっついてもいいかな?」



コタロー

「もちろん いいよ?」




身長が低いコタローは、距離を近づけると

目線がサマサと同じくらいになる




さまさ

「あ!」




ぐねっ!!




吊り橋の手前の砂利道で、

足首をグネらせたサマサ



コタロー

「おっと! 大丈夫??」



サマサの肩をしっかりと捕まえ、

転倒を防ぐコタロー



このとき、目と目の距離は1cm




サマサ

「いやぁん!」



コタロー

「あ~、ごめん」



ささっとそっぽを向く サマサ



暗がりでまったくわからないが、

サマサの顔はトマトよりも赤い





が、しかし・・・





――――――――――――――――――――…




鰻丸「・・・またまた吊り橋で

   連続リタイアね・・・


   コタロー&さまさペアも

   アウト・・・と」



築野目

「(あ〜、

   ”ぐねり足ドロシーちゃん”

    こんなとこに落としちゃってた!


    大切な呪具を落とすだなんて、

    私としたことが うっかりだなぁ


    誰かに影響出てないと

    いいけど・・・)」





しっかり影響、出ちゃってます・・・

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